護岸のコンクリート補修塗装
護岸の場合
塩害、凍害、化学的侵食、アルカリ骨材反応および疲労については劣化過程の早い段階からコンクリート表面に変状が現れます。 特に塩害の場合、中性化による鉄筋の腐食とは異なり、部分的に厳しい腐食になることが多いと言われています。塩害劣化が進行したコンクリート構造物を修繕するには多大な費用を必要になり、構造物の使用の制限など地域社会に悪影響をもたらすことにもなります。
塩害劣化
コンクリート構造物の塩害とは、コンクリート中の鉄筋が錆びると膨張し、ひび割れや表面の剥がれ(剥落)を起こすことです。 通常コンクリート中の鉄筋はpH12以上という高いアルカリ性に保護され、表面に緻密な膜(不動態被膜)を形成し錆びない状態になっていますが、コンクリートに含まれる塩分の濃度が一定以上になってしまうと鉄筋の不動態被膜が破壊され、コンクリート表面から浸透した酸素や水分がそこに触れることで腐食、錆びが始まります。そのため、塩害を未然に防ぐことが重要になります。
水中・湿潤面対応エポキシ樹脂被覆材
コンテクトWEシリーズ
特長
水中・湿潤環境でも塗装可能です。
一回で厚膜塗装が可能です。
人体・環境に配慮し有害金属を含みません。
各種認定試験を受けた無溶剤形塗料です。
優れたひび割れ追従性(柔軟性)があります。
速硬化性のため、作業効率に優れています。
湾港や護岸周辺のコンクリート劣化を防ぐ
対象領域
※干満帯(湿潤面)については、施工箇所の状況次第で対応する製品が異なります。
※干満帯(湿潤面)については、施工箇所の状況次第で対応する製品が異なります。
塗膜のメカニズム水中・湿潤面で施工が可能な仕組み
物理的水の排除
しごき塗りすることにより、被塗面とコンテクトWEの間にある水を物理的に排除します。
界面活性による水膜の排除
被塗面に対する親和性により水を排除した接触面を形成します(界面活性物質の特徴的な効果)。一般的な塗料は疎水性を持たないため、水中で分散します。コンテクトWEは、他の塗料とは異なり疎水基を親和基のバランスを考慮した設計をしていることで水中に分散することなく塗膜形成します。
施工手順
塗装用具のみで施工可能