塗装マニュアル
はじめに
塗り替えの時期について
塗り替え時期は、年間を通して多くの海中生物が活動し始める 「5月」 または、植物種の活性が高まり始める 「10月」 の年2回をお奨めします。
主な海中生物の繁殖期
用意するもの
船底防汚塗料、アンダーコート、専用シンナー
ローラー、刷毛(幅5~10cm)
トレイ、スクレーパー、混ぜ棒
マスキングテープ(幅24mm程度)
サンドペーパー(No.180~No.240)または、マジックロン
保護メガネ、帽子、防塵マスク、手袋
電動ディスクサンダー※
※プロペラ施工用(ニューペラクリンPLUS対象)
船底塗装講座
国内最大のマリーナである横浜ベイサイドマリーナ様が初心者向けの船底塗装講座を開催。塗料のエキスパートである中国塗料の社員が大好評の船底防汚塗料 Seajet 033 PREMIUM
の性能を最大限に引き出す効果的な塗装方法を解説しています。
作業工程(標準モデル)
1日目 | AM | 下地処理 |
1. 旧塗膜の付着物(海中生物・汚れ)をスクレーパー等で除去 2. 水洗い 3. 素地が露出している部分はサンドペーパーを掛ける。 ※下地処理が不十分だと塗料の付着が甘くなります。念入りに行いましょう。 |
PM | マスキング |
水線上のハル部分に塗料が付かないようマスキングします。 ※マスキングテープは幅が細い方がラインに沿って綺麗に貼れます。 |
2日目 | AM | 船底防汚塗料の塗装、1回目。 |
Seajet 033 PREMIUM または 033、037、 039 を塗装する。 マニュアルのP.11以降をご参照の上、塗装作業を行ってください。 ※算出した使用量を全て塗り切ることが防汚性能を長持ちさせる秘訣です。 |
PM | 船底防汚塗料の塗装、2回目。 |
Seajet 033 PREMIUM または 033、037、 039 を塗装する。 マニュアルのP.11以降をご参照の上、塗装作業を行ってください。 ※算出した使用量を全て塗り切ることが防汚性能を長持ちさせる秘訣です。 |
3日目 | AM | 下架 |
没水までの時間を守り、下架してください。 |
PM | クルージング! |
綺麗になった愛艇で仲間とクルージングをお楽しみください。 |
船底防汚塗料の塗装方法
塗り重ね適正表
前回塗装した塗料 | 今回塗装する塗料 | ||||
033 PREMIUM |
033 | 037 | 039 | ||
中国塗料 | Seajet 033 PREMIUM | 〇 | 〇 | △ | △ |
Seajet 033 | 〇 | 〇 | △ | △ | |
Seajet 037 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
Seajet 039 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
マリンスター30G | 〇 | 〇 | △ | △ | |
ニューマリンゴールド | 〇 | 〇 | △ | △ | |
ニューマリンゴールドDX プラス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
あっぱれ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ヤマハ発動機 | パワープロテクター ブラックラベル | 〇 | 〇 | △ | △ |
パワープロテクター ブルーラベル | 〇 | 〇 | △ | △ | |
パワープロテクター レッドラベル | 〇 | 〇 | △ | △ | |
パワープロテクター オレンジラベル | 〇 | 〇 | △ | △ | |
インターナショナル | トライラックス33 | 〇 | 〇 | △ | △ |
ボートガードエクストラⅡ | 〇 | 〇 | △ | △ | |
日本ペイントマリン | うなぎ一番 | 〇 | 〇 | △ | △ |
うなぎ一番 あざやか | 〇 | 〇 | 〇 | △ | |
順風、満帆 | △ | △ | △ | △ | |
エコロフレックスFRP | △ | △ | △ | △ | |
マッシヴ | 〇 | 〇 | △ | △ | |
マリアートAF | 〇 | 〇 | △ | △ | |
クルーザーレインボー | 〇 | 〇 | △ | △ | |
関西ペイントマリン | プラドールZプラス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
新スリーエル | 〇 | 〇 | △ | △ | |
ニュープラドール | 〇 | 〇 | △ | △ | |
宝船 Type2 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
カナヱ塗料 | スーパー大漁 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
大漁クリーン | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
○ 直塗り可能。(入念な水洗い、またはタワシ・サンドペーパー等でのこすり洗いを推奨します。)
△ 旧塗膜をタワシ・サンドペーパーでこすり洗い後、バインダーコート Seajet 015 を必ず塗装してください。
注)旧塗膜処理が不十分な場合、旧塗膜スケルトン層の 影響で発泡や付着性不良が発生する可能性があります。
船底防汚塗料 Seajet 033 PREMIUM、033、037、039を新艇または無塗装のFRP面に塗装や旧防汚塗料品種が不明な場合は、プライマー(バインダー)として Seajet 015が必要です。
前回塗料品種に関わらず、塗替え時は十分水洗いし、付着がルーズな塗膜は必ずスクレープ処理後、塗装してください。
2024年1月現在
使用量の目安
下の表は、当社経験値による一般的な平均使用量です。船体のメーカーおよびデザインにより使用量は変化しますので、より正確な使用量を求める時は以下の計算式をご使用ください。(計算式で算出した塗料使用量は、必ず塗り切ることが防汚性能を維持するポイントです。)
Seajet ハンドブック
(塗装マニュアル)
Seajetシリーズの塗装方法についてのハンドブックです。
船底部からハル部、プロペラ部と各部位の適した塗装方法を説明しています。
※ カタログ記載の製品仕様、塗装方法等は改良のため、予告なく変更することがあります。
※ カタログ記載の製品色見本は、モニタ環境等によって実際の色とは異なって見える場合があります。
※ カタログ記載内容の無断転用を禁じます。