船底部の塗り替え
アルミ艇の場合
はじめに
船底部(アルミ素材)の旧塗膜を塗り替えたい。
用意するもの
船底防汚塗料、アンダーコート、専用シンナー
ローラー、刷毛(幅5~10cm)
トレイ、スクレーパー、混ぜ棒
マスキングテープ(幅24mm程度)
サンドペーパー(No.180~No.240)または、マジックロン
保護メガネ、帽子、防塵マスク、手袋
服装は作業しやすいツナギなどを選び、帽子・保護メガネ・手袋・マスクなどを着用することをお薦めします。
塗装する前に確認しましょう!
当社製品を安全にお取り扱いいただくために、製品説明書、SDS、製品容器に貼付の警告ラベルなどを良く読んでご使用ください。
多液混合型の製品は、各液の混合比率(重量比)を正しく守って混合してください。
また、混合後は可使時間を超過し塗料の硬化が進みますと塗装は出来ませんのでご注意ください。
塗料はよく撹拌して均一になってからご使用ください。
希釈シンナーは必ず専用シンナーをご使用ください。
未開封の新品塗料であれば、そのままご使用可能ですがシンナー希釈する場合は製品重量に対し5%以内で調整してください。
雨天、高湿度時の塗装は避けてください。
塗装時は、帽子、保護メガネ・マスク・手袋を着用してください。
また、長袖・長ズボンなどで皮膚の露出は極力抑えて、塗料が付着してもよい服装で作業することをお奨めします。
塗料は倉庫内等の冷暗所に貯蔵してください。
残った塗料を保存する場合、専用シンナーを塗料の表面に張り、蓋を完全に閉じてから冷暗所にて保存してください。
(多液混合型製品の混合後の塗料は保存できません。)
当社製品に当社が指定する塗料やシンナー以外の添加物等を混合すると、品質の異常や安全上の問題が発生する可能性があります。
当社製品の説明書に記載されている使用条件、使用上の注意事項等を逸脱した使用により生じる損害につきましては、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。
没水部の場合
下地処理
洗剤洗浄により油脂分の汚れを除去し、その後、清水洗いを行い、十分に乾燥させる。
ペーパー掛けは必要ありません。
プライマー塗装
アルミニウムとの付着性の良いエポキシ系プライマー Seajet 020を1~2回塗装する。
バインダー塗装
船底防汚塗料との付着性を確保するため、バインダー Seajet 015を1回塗装する。
※ディスクサンダーは、ゲルコートを傷めるので使用しない方が良い。
船底防汚塗料を塗装するまでの塗装間隔
船底防汚塗料の塗装
亜酸化銅を含まない船底防汚塗料(Seajet 037)を使用する。
耐用期間により異なるが、通常2回塗装する。
船底防汚塗料を塗装するまでの塗装間隔
注意
船底防汚塗料は亜酸化銅を含まないタイプをご使用ください。
アルミ艇と船底防汚塗料の整合性
Seajet 033 PREMIUM、033、039 | × |
Seajet 037 | 〇 |
船体腐食防止のため、アノード併用を推奨します。
非没水部の場合
下地処理
洗剤洗浄により油脂分の汚れを除去し、その後、清水洗いを行い、十分に乾燥させる。
ペーパー掛けは必要ありません。
プライマー塗装
アルミニウムとの付着性の良いエポキシ系プライマー Seajet 020を1~2回塗装する。
中塗り塗装(推奨)
アルミニウムとの付着性の良いエポキシ系プライマー Seajet 020を1~2回塗装する。
上塗り塗料の塗装
耐候性の良好なウレタン系上塗り塗料 Seajet 132を 2回塗装する。
注意
Seajet 132 は、光沢・肉持ち感の優れたウレタン系上塗り用塗料です。エアースプレー塗装を行うことにより、高級な仕上がり感を得ることが出来ます。
Seajet ハンドブック
(塗装マニュアル)
Seajetシリーズの塗装方法についてのハンドブックです。
船底部からハル部、プロペラ部と各部位の適した塗装方法を説明しています。
※ カタログ記載の製品仕様、塗装方法等は改良のため、予告なく変更することがあります。
※ カタログ記載の製品色見本は、モニタ環境等によって実際の色とは異なって見える場合があります。
※ カタログ記載内容の無断転用を禁じます。