塗膜剥離剤

塗膜剥離剤

Seajet 441

FRP(ゲルコート)面に優しい中性タイプの塗膜剥離剤Seajet 441。塗り替えの際の旧塗膜除去には、人体・環境に優しく安全で臭いの少ない Seajet441をご使用ください。

特長

FRP(ゲルコート)面を傷めません。

クロロメタン系の溶剤を含まず、人体・環境に安全です。

旧塗膜の除去効果に優れています。

あらゆる角度の面に厚塗りが可能です。

刺激臭の少ない中性タイプです。

主な仕様

1液型

刷毛

容量

2L

使用方法

長時間放置するほど旧塗膜の内部に浸透し、剥離性は向上しますが、溶剤が飛散しやすい環境では表面乾燥を生じる傾向があります。従って、一度に塗付する面積や放置する時間を調整して作業を行ってください。

1

下地処理

付着物除去・油汚れ除去

旧塗膜に付着した海中生物、汚れなどはスクレーパーで除去し、油汚れはシンナー拭きによって除去する。

清水洗い

清水洗いで表面の塩分を除去し、十分に乾燥させる。

上架後、水洗により船底部の付着物(付着生物、スライム等)及び塩分を除去し 乾燥してください。
付着物・塩分・水分は剥離剤の浸透を妨げ、剥離効果を低下させます。
2

剥離剤の塗付

使用される前に十分撹拌を行う。

除去したい塗膜上に刷毛で塗膜をスムーズに剥離するために、 できるだけ厚く Seajet 441を塗付してください。
塗付面積は小さく分割(50cm四方程度)にして作業すると塗りやすいです。

2Lで約5平方メートルの処理が目安です。500μm程度の厚み(4~5年経過)を剥離させるのに、1平方メートルあたり約 0.4Lの Seajet 441 が必要です。

10~30分間、放置する

塗付から剥離作業までの時間が経過し過ぎるとSeajet 441が乾燥して剥離作業が難しくなるため一度に大面積への塗付は避ける。

気温、湿度などの条件により放置時間は異なります。

長時間放置するほど旧塗膜の内部に浸透し、剥離性は向上しますが、溶剤が飛散しやすい環境では表面乾燥を生じる傾向があります。

従って、一度に塗付する面積や放置する時間を調整して作業を行ってください。

3

軟化した塗膜の除去

旧塗膜の除去

スクレーパーで軟化した塗膜を削ぎ落とす。

FRP面を損傷しないマイルドタイプなので劣化塗膜が厚すぎる場合、一度では完全に除去が出来ない場合があります。

1回の処理で剥離が不十分な場合、2~3の操作を繰り返し、完全に塗膜を除去してください。

FRP(ゲルコート)面を露出させる

塗膜を剥がした後、SeajetシンナーAで拭く。シンナーでの拭き取りは丁寧に行いましょう。

Seajet 441 が残存している箇所をシンナーで完全に拭き取り、その後に清水洗いをしてください。

Seajet 441 が残存していると、次に塗装した塗膜が剥離する可能性があります。

剥離防止のためにシンナーでの拭き取り作業とその後に清水洗いを必ず行い、完全に洗い落としてください。

4

剥離作業の終了

新たに塗装を行う場合

船底部の塗装(新艇または無塗装の場合の工程.3の「プライマー塗装」から始めてください。

注意

ゲルコート面に対して基本的に影響しない剥離剤ですが、船歴やゲルコートの種類によっては影響を与える場合があります。

使用前には必ずパッチテストの実施をお願いします。

低刺激タイプの剥離剤ですが、剥離された船底防汚塗料には有害なものがありますので、帽子、保護メガネ、手袋、マスクをして作業してください。

また、廃棄物は地域の規則に従って処理してください。

剥離剤(リムーバー)処理後のFRP面

Seajet 411

ゲルコートの損傷を生じません。

従来品

ゲルコートが損傷し内部のグラスファイバーが露出。
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