1986年 ~ 2002年 海外展開の加速
輸出、海外企業との提携、海外販売子会社設立と海外展開を進めてきた当社は、海外生産体制の構築を積極的に進めます。
1986年 | ふっ素樹脂塗料「フローレックス」を発売 |
耐熱ショッププライマー「セラボンド」を発売 |
水中硬化型塗料「パーマスターWE」を発売 |
パーマスターWEの塗装 |
防食塗料「パーマスターWE」は、海中で容易に塗装でき、海水を汚染しないことが特徴です。新聞発表と同時に数多くのサンプル要求があり、同年末までに850平方メートルを施工するなど、好評を博しました。後にコンクリート用の「コンテクトWE」などを加え、塗装物や環境に応じた水中硬化型塗料ラインナップを充実させます。 |
シンガポールで海外生産開始 |
シンガポール工場(1986年) |
当社海外生産の始まりは、シンガポールにおいて、当社子会社の”Chugoku Marine Paints (Singapore) Pte., Ltd.”の倉庫に機器類を設置し、「AFシーフローZ100」の生産を行ったのが始まりです。その後、シンガポールでは順次増築を行い、1991年にほぼ現在の形になります。 |
1987年 | 広島県大竹市に大竹工場新設 |
1988年 | オランダ工場生産開始 |
インドネシアにP.T.Chugoku Paints Indonesia を設立 |
韓国にChugoku Samhwa Paints, Ltd. を設立 |
溶剤性銅ガラス系防汚剤「バイオクリスティ」を発売 |
プレジャーボート専用塗料「Seajet」を発売 |
「Seajet」は、大型船のノウハウを、ヨットなどの船体素材として多く用いられるFRP(繊維強化プラスチック)に展開したプレジャーボート専用塗料です。以降現在まで、さまざまなニーズに応えるべく、充実したラインナップを築いています。 | |
ブラジル工場 竣工 |
チュウゴク・ド・ブラジル工場 |
南米地域での拠点として、1987年、リオデジャネイロ市に”Chugoku do Brasil S/A”を設立し、1988年に工場を建設しました。(1999年度に解散) |
1989年 | タイにTOA Chugoku Paints Co., Ltd. を設立 |
浴室リフォーム用塗料「バスリフレッシュ」を発売 |
インドネシア工場 竣工 |
インドネシア工場(1989年) |
インドネシアでは、それまで代理店を起用しての販売活動を行っていましたが、需要拡大に対応するため、1988年に”P.T. Chugoku Paints Indonesia”を設立し、1989年に工場を竣工し、製造を開始しました。 |
1990年 | マレーシアにChugoku Paints (Malaysia) Sdn. Bhd. を設立 |
スペインにChugoku Paints Espana S.A.を設立(1995年度に解散) |
米国工場 生産開始 |
米国工場(1990年) |
米国では、1987年にニューオリンズの塗料製造会社と船舶用塗料の製造技術供与契約を締結し、同社の工場で現地生産が開始され、1989年にはこれを”Chugoku Marine Paints(U.S.A).Inc.”.が買収しました。既存建物の増改築と設備の増強が行われ、1990年から自社生産を開始しました。 |
飲料水槽内面向けライニング材「クリーンキープ」を発売 |
錫フリー船底防汚塗料「マリンスター」を発売 |
1991年 | シンガポールにCMP Holdings PTE, Ltdを設立 |
「サーモタックシステム」を発売 |
天保山大橋 |
ポリエチレンやポリプロピレン、合成ゴムに塗装が行える新塗装システム「サーモタック」。「サーモタック」でプライマー処理したあと、遠赤外線を照射し、上塗り塗料「サーモトップ」を塗装するこのシステムは、当時長大化が進み始めた斜張橋のポリエチレン被覆ワイヤーのカラーリングに威力を発揮しました。 |
当社塗料を塗装したヨット「ニッポンチャレンジ」がアメリカズカップに挑戦 |
ニッポン・チャレンジ |
1991年の“アメリカズ・カップ”に日本から初めて挑戦する“ニッポン・チャレンジ”のオフィシャルサプライヤーとして、最新技術を用いたヨット用塗料を提供しました。その後も1995年、2000年と“ニッポン・チャレンジ”のオフィシャルサプライヤーとして参加しましたが、いずれも準決勝で敗退し、その挑戦は終わりました。 |
1992年 | マレーシア工場 竣工 |
マレーシア工場(1992年) |
マレーシア工場は、コンテナ用塗料の専用工場として、ジョホール州で1992年に竣工しました。なお、同社工場では当社初の試みとして水性塗料専門工場が設けられました。 |
万能プライマー「バンノー200」発売 |
1993年 | 中国(上海)にChugoku Marine Paints (Shanghai), Ltd. を設立 |
1994年 | 広島県大竹市に研究センター竣工 |
大竹研究センター(1994年) |
技術研究部門の充実と効率化を図るため大竹工場内に建設した大竹研究センターでは、船舶用塗料を中心とした環境にやさしい高機能塗料や、塗装の省力化に寄与する塗料の開発が行われています。 |
上海工場 竣工 |
上海工場(1994年) |
急増する中国の塗料需要に対応するため1992年に上海市嘉定県安亭工業公司との間で合弁契約が成立し、1993年に合弁会社の”Chugoku Marine Paints (Shanghai) Ltd.”が設立されました。同社工場は1994年に完工しました。 |
タイ工場 竣工 |
タイ工場(1994年) |
タイの”TOA Chugoku Paints Co., Ltd.”では、1989年から工場を合弁相手から借り受けて生産していましたが、1993年に新工場の建設に着手し、1994年9月に完工しました。 |
神戸ペイント(株)に経営資本参加して連結子会社とする |
超耐久性無機質系塗料「ケイソル」を発売 |
船体外反洗浄装置「サイクロクリン」を発売 |
船底や道路の防護壁、土木構造物などに用いる洗浄装置「サイクロクリン」は、高圧ノズルと、特殊な洗浄ブラシを配列した円盤を回転させることで面洗浄を実現した装置でした。能率が高まっただけでなく、旧塗膜の劣化部分をほぼ完全に除去できるなど、洗浄品質の向上にもつながるものでした。 | |
1995年 | プロペラ用塗料「ペラクリンセットジュニア」「ペラクリンセットミニ」を発売 |
加水分解型船底防汚塗料「シーグランプリ」を発売 |
1996年 | 漁船用船底防汚塗料「ニューマリンゴールド」を発売 |
1997年 | 大竹明新化学株式会社が発足 |
中国(広東省)にChugoku Marine Paints (Guangdong), Ltd.を設立 |
ドイツにChugoku Paints (Germany) G.m.b.H.を設立 |
船舶塗装システム「CISシステム」を開発 |
高日射反射率塗料「サーモシャダン」を発売 |
1999年 | 本店を広島県大竹市に移転 |
広東工場 竣工 |
広東工場(2005年) |
急増する中国の塗料需要に対応するため、広東工場の運営主体として、1997年”Chugoku Marine Paints (Guangdong) Ltd.”を設立し、1999年、コンテナメーカーが集中する華南地域の広東省順徳市に、広東工場を竣工しました。 |
タンクコンテナシステム「IBC」でのデリバリー開始 |
トルコにCMP Atak Boya Sanayi Ve Ticaret A.S.を設立 |
2000年 | 船舶塗装システム「CIT-21」を開発 |
2001年 | 粉体塗料「コナロン」を発売 |
2002年 | 韓国工場 竣工 |
韓国工場(2002年) |
韓国では、1988年に三和ペイント工業と合弁で” Chugoku Samhwa Paints, Ltd.”を設立し、塗料の生産については三和ペイント工業に委託してきましたが、同国の船舶用塗料需要が急激に増加したことに対応するための自社工場として2002年に完成しました。新工場は、溶剤の飛散防止のため、完全密閉式とした最新製造設備を採用するなど、環境対策に万全を期したことが特徴です。 |
内航船用船底防汚塗料「シーフロンティア」を発売 |