社会に広く流通する塗料を
開発するのが目標

入社11年目 Y.A

最先端の分野で求められるものが多い分だけ、やりがいも大きい

私が担当しているのは、ウィンドーフィルムや液晶画面に貼る保護シートといったフィルムに使用する塗料の開発です。 そのなかでも、屋外での使用に耐えられるような耐候性や防汚性をもつもの、埃が付きにくくなるような塗料の開発・研究に携わっています。一般的にフィルムに塗料が使われていることはあまり知られていませんが、無色透明の塗料によって、フィルムに様々な機能を付加しています。

液晶画面の内部に使用されるフィルムや、ぎらつき防止のフィルムなど、用途は多岐にわたっています。 最先端の分野であるため、日々要求性能が上がっていくのでお客様の要望に応えていくのは大変ですが、その分やりがいも大きいですね。

塗料のもつ可能性に魅力を感じ入社を決意

大学院時代の化学系研究室での経験を活かせるような就職を希望していました。塗料に興味をもったのは、半製品でありながら生活の様々な場所で目に見えるカタチで使われる材料であり、その開発に携わる仕事はやりがいが大きいのではないか、と思ったからです。 「色」のイメージの強い塗料ですが、説明会で船舶用塗料をはじめ、建材、軌道用樹脂てん充剤などのユニークな性能を見せてもらい、「様々な材料を扱えるこの会社でチャレンジできることは幅広い」と感じたことが、入社を希望するきっかけとなりました。また、交流会で「上司との風通しも良い、働きやすい職場です」という若手技術者の方のお話も安心材料になりました。

先輩社員との交流会で入社に対する不安を払拭

会社の雰囲気に馴染めるのか、限られたスパンの中で開発を進めるのは難しいのではないか、女性として仕事で困ることはないだろうかなど、実際に入社してみないとわからないことに対して様々な不安を感じていましたが、会社の交流会で何人かの若手技術者の方からお話しを聞いて、先輩達が口を揃えて、「堅苦しくない、仲が良い、上司との風通しが良い、若手が多いから和気藹々」など、職場の雰囲気の良さをアピールされていたので、安心感をもつことができました。

私は入社後 滋賀研究所に勤務していますが、職場の雰囲気は確かに良いですね。先輩から助けていただくことも多く、交流会での話は嘘じゃなかったと実感しています。

研究から製造まで現場を経験しながら知識を身につける

最初の1ヶ月間は、各工場や研究所を順番にまわり、塗料の研究現場から製造現場までを見学・経験していきます。実際に工場での作業を経験し、技術部の各部門でどのような開発が行われているか研修しました。私の場合は、研修期間後に今の所属部署に配属。先輩達にアドバイスを頂きながら実作業を手がける中で塗料配合の仕方、性能評価の方法などを学びました。

塗料の原材料にはたくさんの種類があるので、原材料の特徴や良い組み合わせなど塗料の基礎知識や最新の材料について学ぶ外部講習会を受ける機会もありました。また、業界の最新動向がわかる展示会に参加するなど、様々な機会を通じて、少しずつですが経験を重ねているところです。

コミュニケーションの取りやすさがポイント

私の所属部署では、グループの平均年齢が比較的低いためか、とてもオープンな雰囲気です。そのため、周りの先輩達に気軽に仕事上のアドバイスをお願いすることも多いですね。塗料開発で使用する原材料や組み合わせについてのアドバイスをはじめ、研究に煮詰まったときなどは特に、気軽に相談ができるので助かっています。

仕事以外では、ランチタイムなど女性同士テーブルを囲み、のんびりと楽しんでいます。同年代が集まっている職場ということもあり、プライベートでも時々一緒に出かけたりしてとても仲が良いですね。上司を含め、相談しやすく、フレンドリーで働きやすい環境です。

就活中の学生さんへ

自分の経験をどのように仕事に活かせるかを考える

当社では様々な機能の塗料・材料を扱うチャンスがあります。現場や客先に出向く機会も多いので、現場やお客様の声を自分の研究に活かすことができます。大変ですが、その分やりがいの大きな仕事です。海外展開が活発なので、海外向けの案件やクライアントを担当し、技術者が海外に出張するという機会もあります。

研究職、営業職など職種に関係なく、海外で仕事をしてみたいという方にもオススメです。 会社では様々な経験や知識が求められています。大学で学んでいることが直接活かせないという場合でも、自身の経験のどんな部分が仕事に活かせるかということを積極的にアピールして欲しいですね。