CMP - モニタリング & 解析プログラム最適な燃費性能を発揮するために船底防汚塗料は重要な役割を果たしますが、船体性能を可視化する技術も重要となっています。CMP-MAP(CMP - モニタリング&解析プログラム)は、当社の長年の経験に基づいて開発されたモニタリング方法および解析方法による分析を提供し、三種のアプローチ Triple“ CMP-MAP” approach で船体性能を可視化します。CMP-MAPは、船体塗料メーカーである当社の視点から開発されたユニークな解析技術です。
Prediction & Planning
「Triple “CMP-MAP” approach」による解析結果と PIR シミュレーターによる燃費、CII レーティングのシミュレーションから最適な高性能船底防汚塗料を選択
Do
適切な管理による塗装
Check
Triple CMP-MAP
approach により評価
(1) FIR 解析
(2) 就航解析
(3) 馬力解析
Act
Triple“ CMP-MAP” approach による解析結果から、燃費性能の改善策を検証
PIR シミュレーター
(1)運航距離、稼働率、燃料消費量などの船舶の基本データと (2)塗膜の平滑性の情報および (3)防汚性能の情報、これらをベースとしてシミュレーションを行い、燃費や CO2排出量の推移、さらには CII 格付のトレンドを予測することができます。このシミュレーション結果により最適な塗装仕様をご提案いたします。
FIR解析
船体表面粗度 vs 船体性能当社は、東京理科大学、東京農工大学、神戸大学、および、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所と流体力学に関する共同研究を 行っています。
また、当社は国土交通省の「次世代海洋環境関連技術 開発支援事業」、および、一般財団法人日本海事協会 の共同研究テーマ「船体塗膜粗度低減と粗度パラメー ターから実船摩擦抵抗変化率を推定する方法」の中で、 FIR 理論 ver.3.0、三次元ポータブル船体粗度計、超平滑船底防汚塗料を開発し、実際の塗装現場での塗膜粗度 を検証しています 。
FIR理論 (当社特許技術)FIR理論では、船底塗料の塗膜表面の粗度(Rz)、および、波長(RSm)を測定し、評価することによって摩擦抵抗を推定します。摩擦抵抗計測には東京理科大学が開発した二重円筒式抵抗測定装置を使用しています。
就航解析
船舶の運航状況は、船体汚損を予測するための重要な要素であり、防汚塗料の塗装仕様を決定するための指標となります。当社では独自の就航解析ソフトウェアを開発し、データベースを構築しました。これにより防汚塗料の耐用期間中を通して、様々な断面からの就航状況を可視化できるようになりました。
航 路
海水温度分布
船速分布
稼働率
ビッグデータを用いた就航解析により、それぞれの船舶に対して、適切な防汚塗料の塗装仕様(種類、膜厚等)を見つけ出すサービスを提供することができます。
※)旅客船や小型船等の種類によってはデータ提供をお願いすることがあります。
馬力解析
本解析における船体モニタリング手法はISO19030に採用された概念に基づいており、船速‐馬力曲線、トレンド曲線や各種パフォーマンスインジケーターを計算し、船体性能を可視化します。
Input
船上データ
船速(Log / OG)
燃料消費/軸馬力
風速、風向
波うねりの高さやスペクトラム
排水量、その他